★ 免疫力を養うには？（その４）
作用の強い西洋薬をなるべく使わずに、鍼灸治療や漢方薬を用いて免疫力を養い大病から身を守る方法、自律神経免疫療法について
今回は自律神経についてご説明します。ご承知のように自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経は働いたり、運動したり、気持ちが高ぶったり、すごく悩んだりした時、つまり人が興奮する状態のときにはたらく神経です。逆に副交感神経は、休息したり、食事をしたり、あるいは眠っている時、つまりゆったりとリラックスした時にはたらく神経です。通常の健康な状態ではこの2つの神経はバランスよくはたらいています。簡単に言うと朝の目覚め時から日没の夕方までは交感神経が優位にはたらき、夜から朝の目覚め時までは副交感神経が優位にといった具合にです。そして、この自律神経というものが、私たちの体のほとんどの細胞のはたらきを支配していることが近年判ってきました。免疫を司る白血球も当然、自律神経の支配を受けています。自律神経と免疫を司る白血球との面白い関係について次回にご説明します。